読み出したらとまらなかった朗文堂『イワンとヤン・ふたりのチヒョルト』は衝撃の一冊でした。
タイポグラフィーの巨人「ヤン・チヒョルト」の生涯を綴ったものなのですが、その中には僕が寡聞にして知らなかった事実が満載でした。
これまで無邪気にバウハウス好きを公言しておりましたが、実は中身をよく知ることもなく、その輪郭をなぞっていただけだと痛烈に感じさせられました。
本書を通じて、チヒョルトの功績はもちろん、ダダやバウハウスとの間にある関係やモダンやモダニティに関する言及など、曖昧に理解していた事実関係をきちんと理解する事ができました。
もちろんこれを読んだからといってもバウハウスの価値が減ずる訳でもありません。ですが、日本やアメリカに流布されている「バウハウス神話」といったものが、ドイツ本国では受け止め方が少し違うようです。。。詳しくは本書をお読みください。うふう。。。
でもデザインに関わる人、全員必読です。