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内蔵思考

内蔵思考_e0098202_1515063.jpg新刊です。

個人的にもお気に入りのデザインができました。写真やウエブサイトではわかりづらいのですが、手に取ると、うっすらと◯(丸)のパターンが型押ししてあります。「玉しき」という名前の用紙です。これも美人編集者にしてヒットメイカーS井さんの英断で実現できました。

この玉の模様には、内蔵や細胞のイメージ、脳の神経伝達物質であるシナプスのイメージを重ねています。ぜひ書店で手に取ってご覧ください。

ちなみにかつて「唯臓論」という本(すごく簡単にいうと内蔵の本です)を書かれた著者の娘さんは、僕が以前所属していたデザイン事務所の同期で、とっても優秀なブックデザイナーです。これもなにかのご縁ですね。しみじみ。

さて、こうして出来上がってみて思うのは、やはり「答えは現場にある」ということ。リアルっていうことですね。

最近の新聞にも掲載されていましたが、ウエブサイトを見て「分かった気になって」いる、もしくは「知った気になって」いる人が増えているそうです。僕はあえて極言すれば「ウエブ上の情報はすべてウソ」だと思ってます。もちろん僕もその利便性にあずかっていますが、あえてそう思います。リアルじゃないということですね。

実際に(僕の場合ですが)、書店に通い/現場を見て、街を歩き/時代の空気感を感じ、ていなければ感性は磨かれませんし、リアルなものづくりはできません。ですから、デザインする際には「手触り/テクスチャ/モノとしての質感、存在感」を大切にしています。もちろんそれだけではありませんが、これからのデザイン活動のひとつの手がかりになると考えています。

エラソーに言っておいて、お前のデザインはその程度かよ! 

お叱りはごもっともで。。。
by tami_hit | 2006-10-25 16:49


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